FOOMA JAPAN 2024

FOOMA JAPAN 2024 〜世界最大級の食品製造総合展〜 | 一般社団法人 日本食品機械工業会主催

東6D-69 細田工業株式会社

グリーミーh

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独自開発の画像処理で葉物野菜に付着したカメムシなどの緑色異物でも判別、除去します。カット後、洗浄機では除去が難しい大型虫やテープ片などを取り除く新たな異物除去装置としても活躍が期待できます!

  • 食品製造・加工(農産物)
    • 異物除去装置

製品・技術・サービス概要

カット野菜の本洗浄工程の前後に設置し野菜に付着する虫等の異物を画像で判別、除去する装置。グリーミーhは搬送コンベヤ(600BW×2000L)をベースにSUS製制御ボックス一体型のカメラユニット・モニター部本体とバキューム式異物除去機構、等で構成されています。カット後のサニーレタスやグリーンリーフ等の緑色葉物野菜を対象にカメムシや青虫といった一目で見分けの付かない様な緑色異物も画像処理で判別し、バキュームで吸引除去します。コンベヤ部は本体部等から切り離し、ベルト脱着で清掃可能。サニタリー性も考えた装置で手狭な野菜洗浄室にも設置しやすいコンパクトサイズとなっています。

製品の特徴

  • 【カット野菜向けに独自開発した画像処理・その1】
    対象としている葉物野菜のほとんどは単色のものは無く、季節や産地によっても色合いが変わる為、一般的なカラーカメラによる「色彩選別」が非常に難しいアイテムになります。更に選別される側の異物=虫の方も保護色をまとい野菜と同色系であることがより選別を困難にさせています。そこで色彩以外の選別方法を試行錯誤した結果、緑色系野菜の蛍光発光の特性を活かすことで、単純に「野菜」とそれ以外=「異物」を識別する方法を見出しました。同系色の虫を判別するだけでなく、野菜以外に映し出されたものを全て異物とみなす画像処理を行ないます。
  • 【カット野菜向けに独自開発した画像処理・その2】
    このシステムは上記の蛍光発光用カメラと共に一般的なカラーカメラも装備し各々で撮った画像を組合せて処理しています。カラーカメラでの識別が難しい野菜の特性のもう一つにその形状があります。当然平坦なことはなく葉の表面の凸凹もあれば様々な向きに傾斜をしています。カメラに映し出される角度によって色彩の判別色も変わってきますし、何よりも問題になるのが「影」(=異物と識別)の存在です。比較的広範囲の撮像にいわゆる「無影灯」の状態を作り出す為に特殊な画像処理方法を取入れています。
  • 【操作性・システム機能】
    野菜の微妙な色の変化にも影響されない画像処理方法ですが、より識別精度を上げる為に4品種のアイテム設定ができる様にしています。緑色の濃さ等を基に閾値設定を変え「レタス/サニー/グリーン」といったアイテム情報を事前登録。運転開始前にタッチパネルから品種を選択できる様になっています。画像処理ユニットと一体化した制御ボックスにはこのタッチパネルの他にカラーモニターを装備しており、常に異物の判別状況を確認することができます。またデータ保存機能も有しており異物の判定情報(日時等)だけでなく、その際の撮像画面も保存しておりますので商品管理にもお役立て頂けます。
  • 【異物除去機構】
    画像処理側で得られる異物の位置データを基に昇降式のバキューム装置で吸引、吸い上げた異物などはダストボックスに収納します。ダストボックスはSUS製の引き出し式でお手入れも簡単にできる様にシンプルに設計しています。バキューム装置はロボットアーム式やアクチュエータ横移動式など試行錯誤した結果、最も時間的ロスが少なく連続運転が可能となる様、5ノズルを1列配置し全幅をカバーする形としました。異物除去機構につきましても弊社オリジナルの開発品になりますので、コンベヤを止める止めないや昇降高さを変える等の運用方法、またボックスの形状変更等、ご要望に柔軟にお応え致します。