FOOMA JAPAN 2024

FOOMA JAPAN 2024 〜世界最大級の食品製造総合展〜 | 一般社団法人 日本食品機械工業会主催

東7F-21 株式会社イシダテック

深層学習型AI画像検査装置/ソフトウェア

  • 実演あり

自社開発の深層学習型AIを搭載した、画像検査装置です。自社の得意分野のオーダーメイド省力化装置に組み込んで利用することも可能です。また、既存のX線検査装置にアドオン的に組み込むことが可能です。

  • 保管・搬送・移動
    • 各種搬送システム
  • 計測・分析・検査
    • 外観分析装置

製品・技術・サービス概要

深層学習型のAIを搭載した、画像データ検査装置/ソフトウェアです。製造ライン中の食品を撮像することで取得したデータ、あるいはすでに他の検査機などで撮像された画像データを使用して、検品を行います。食品は不定形、良品/不良品の基準が曖昧であることが多く、これまでしきい値型の検査機や、食品以外の用途で利用されているAIでは検査が難しいことが課題でした。また、AIソフトウェア以外でも衛生的なハンドリングや搬送・排斥機構が課題となることが多くありました。食品のために開発された、曖昧な判定を許容するグレーゾーン設定、不良品の分類を複数設定可能、ライン設計や実装も得意分野のソリューションです。

製品の特徴

  • 【製造ラインに組み込み可能】食品製造機械に75年携わってきた経験から、既存のラインへの組み込み、拡張、改造を通じて、AI検査を実装・検討することができます。また既存の検査機がトレーサビリティ用に保存している画像を瞬時に読み込み、インラインでの検査を実行する経験もあります。
  • 【曖昧さをデータ活用に利用】自信を持って良品とも不良品とも言えないデータを「グレーゾーン」として次回の学習に利用することができます。こちらは2022年度のFOOMAジャーナルにも掲載され、報告論文にもなっています。https://tsukuba.repo.nii.ac.jp/record/2004538/files/TJFM_17_1-23.pdf (筑波大学の論文リポジトリサイトから、PDFがダウンロードされます)
    また、不良品の種類(ラベル)を複数種類設定できるため、ラベルの意味づけ次第では上流工程の不調をデータから読み取ることができ、広範な製造ラインの改善にも繋がります。
  • 【0.2sを下回る高速処理】1つのワーク画像データに対して、0.2sを下回る処理速度でAI判定が可能です。実際に5個/秒、12時間/日以上稼働する工場で2年以上使用されています。
  • 【ハードウェア設計・製造も行います】イシダテックは食品に対応した、オーダーメイドの機械設計・製造を元来の強みとしています。この強みを活用して、AIとハードウェアの融合を可能としています。
  • 【教師なしAIの開発も完了】食品製造業において、AIの運用上最も困難なことが、「不良品データ」を予め大量に収集することです。これは不良品の種類が多岐にわたることや、環境条件によって未知の不良品が生成される可能性もあることに由来します。弊社では、2023/4に食品製造業に特化した教師なしAIの開発を終えました。このAIを活用して、「良品とはどこか違うもの」や「未知の不良品」を良品データのみから判定する事が可能です。